1学期終業式 学校長式辞
2018年7月22日 08時40分今回は放送を通して、子どもたちに届けられた
1学期終業式 学校長式辞を掲載いたします。
ご一読ください。
H30.7.20
1学期終業式 式辞
西日本豪雨による災害から2週間が経ちました。
本校でも7月4日から6日まで、臨時休校となりましたが、
12都道府県で死者200人を超え、私たちの住む愛媛県においても
小学生を含む26名の方がお亡くなりになりました。
まずは、全員で黙祷し、亡くなられた方々のご冥福をお祈りしたいと思います。
(黙祷)
今もなお多くの人々が避難生活を強いられ、復旧作業に尽力されています。
そのようななか、災害後すぐに各地から支援物資が届いたり、
ボランティアの方たちが駆けつけたり、助け合いの輪が広がっています。
県内のある高校の野球部員たちが、災害後すぐに「自分たちもお手伝いをします」
と被災地に駆けつけました。
被災した方々は、災害のショックと莫大な事後処理の作業に途方に暮れる状態でありながら、
夏の大会を目前にした高校球児たちに、
「君たちは、今、こんなところにいてはいけない。すぐに帰って野球の練習をしなさい」
と言って帰したそうです。
被災者を思う高校生の優しい気持ち、そして高校生を思う優しい地域の人々、
どちらも互いを思いやる素晴らしい心の持ち主であると感動いたしました。
7月12日に開幕した第100回全国高校野球選手権記念愛媛大会の開会式の選手宣誓で、
今治明徳高校、武内主将は、
「豪雨の被害が大きい地域では、全ての人が一丸となり頑張っている。高校球児にできるのは
、元気と勇気を届けられるよう一生懸命プレーすること」と言葉に思いを込めました。
そして100回記念大会に触れ「大正・昭和・平成にわたり高校野球は多くの感動と勇気、
笑顔を与えてきた。今度は自分たちがそれを継承する番である」と続けました。
多くのかけがえのない命が奪われるたびに、
私たち生かされたものの責務とは何か強く考えさせられます。
皆さん中学生の責務とは何でしょう。
今やれることに全力を尽くし、その生きざまが周りの人々に感動と勇気を与える。
そして、その経験を生かして、これまでの歴史・伝統を継承できる素晴らしい大人に
成長して欲しいと思っています。
皆さんは、これからの時代を、未来をつくる人たちなのです。
明日からの夏休みには、楽しいことが沢山あると思いますが、
困難なことに遭遇するかも知れません。
今をしっかり生きて、自分の命を輝かせてください。
有意義な夏休みを過ごし、そして、全員が元気に2学期を迎えられるよう願っています。
以上で1学期終業式の式辞を終わります。