「明るく 強く 健やかに」 

  

四国中央市立三島西中学校

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卒業生答辞 想起、感謝、感動

2020年3月18日 15時01分

「答辞」

 桜の花が待ち遠しい季節になりました。本日、このよき日に私たち103名は三島西中学校を卒業します。先生方、在校生の皆さん、私たちのためにすばらしい卒業式を開いていただき、ありがとうございます。そして、保護者の皆様、わたしたちのためにご出席いただき、心よりお礼申し上げます。
 三年前の春、私たちは期待と不安を抱えながら、ぴかぴかの赤ナップと大きな制服に身を包み、入学式を迎えました。その日から三年間、あっという間に月日が流れ、その中でたくさんのことを経験しました。
 西中学校での生活にもまだ慣れていない入学十四日目に行われた初めての西中体育祭。先輩方の「行進賞を取りたい。」という強い気持ちや西中体操などの競技での団結した姿を見て、私たちも先輩方に少しでも追いつこうと精一杯声を出し、必死に行進や競技を頑張りました。
 そして、二年生になり、私たちにも「後輩」という存在ができました。いろいろな場面で「先輩らしさ」を見せられるようにするにはどのようにすればいいだろうかと、一人一人が真剣に考えたことを覚えています。
 三年生になって、西中学校を引っ張っていく存在としての、自覚と責任の重さを感じました。最後の総体では、今まで支え続けてくれた顧問の先生や保護者の方への感謝の気持ちを胸に、これまで苦しいことや辛いことを一緒に乗り越えてきたチームメイトを信じて臨みました。練習では思うようなプレーができなかったり、スターティングメンバーに入れなかったりと、悔しい思いをすることもありました。しかし、チームメイトが「一緒に頑張ろうや。」と声を掛け、支えてくれたおかげで、本番では自分のプレーを十分に発揮することができました。
 各部での成績は様々でしたが、一人一人の最後まで諦めず戦ってやるという強い気持ちを各会場、そして後輩たちに見せることができたと思います。
 部活動が落ち着いたときにあった、大洲青少年交流の家での宿泊研修。仲間と助け合いながら行ったカヌー体験、音楽にのって一時間踊ったエアロビクス、心を落ち着け、自分を見つめた座禅体験、各クラスの個性あふれるキャンドルサービスでの出し物など、とても楽しい二泊三日でした。学級や学年のみんなとの絆が深まり、協力することの大切さを改めて感じることができました。
 そして、二学期の大きな行事、体育祭では、最上級生としての力一杯の姿を見せようと努力しました。各クラス全員でつないだ「アオハルリレー」や仲間と声を出し合い、励まし合ったムカデ競走など、三年生全体での団結力を強く感じました。
 また、全校人権集会では、各クラスで人権についての劇を行い、どのようにすれば、身近な問題として、自分のこととして、考えられるだろうと試行錯誤を重ねました。私たち自身も人権劇を見てくださった方々も、人権に対する意識をより一層高めることができたのではないでしょうか。その後のグループ討議では、後輩とたくさんの意見を交わしたことで、新たな考え方を知ることができました。
 どのクラスも「最優秀賞をとりたい。」と一生懸命頑張った合唱コンクール。短い昼休みにも毎日練習を続けました。学年練習では「もっと声を出して。」と何度も怒られましたが、本番では大きな声で歌うことができました。盛り上がった「君が主役だ」やたくさん練習したダンスの発表など文化祭には楽しい思い出がたくさんあります。
 在校生の皆さん、部活動や様々な学校行事などを通して、みなさんと過ごすことができてとてもうれしかったです。そのおかげで私たちは日々充実した生活を送ることができました。ありがとう。 これからは皆さんが西中学校をつくっていく番です。「いじめ根絶宣言」を始めとする西中学校のよき伝統を守っていってください。応援しています。
 そして、時には厳しく、優しくご指導してくださった先生方。先生方からいただいた言葉の数々は私たちの宝物です。その言葉を胸に、これからもあらゆる場面で、私たちらしく頑張りたいと思います。本当にありがとうございました。
 そして、家族のみんな。私はこの三年間でどれくらい成長することができましたか。私が悩んでいるときに、相談にのって励ましてくれて、とてもうれしかったです。これからも、悩んだりつまづいたりすることもあると思いますが、そのときはそっと声を掛けてもらえるとうれしいです。その分、私が倍以上の恩返しができるように頑張ります。
 また、生徒会役員のみんな、みんなと活動した一年間は私にとって貴重な時間となりました。時にぶつかってしまうことがあったけれど、その分笑い合って、支え合って、活動することができてよかったです。ありがとう。
 最後に、三年生にみんな。みんなと過ごした三年間は、私にとって忘れることのできない最高の、かけがえのないものです。私たちは一人一人が個性豊かで、明るくて、言いたいことを素直に言い合うことができてと、他にも数え切れないほどよいところがあります。そんなよいところを伸ばし合ってきた私たちだからこそ、今日までがんばることができたのだと思います。そんなみんなと今日で最後だと思うと、とても寂しいです。もう少しこのまま一緒にいたいと強く思います。しかし、私たちは自分の道を切り拓いていくために、前に進んでいかなければなりません。その中で、苦しいことや辛いことがあるかもしれませんが、一人ではなく、三年生の仲間、みんながついているという強い自信をもってください。どんなに離れていたとしても仲間であることを忘れないでください。私はみんなと過ごせてとても幸せです。本当に、本当に、ありがとう。これからは私たちらしく夢に向かって一生懸命頑張っていきましょう。
 最後になりましたが、本日ご出席いただいている校長先生をはじめとする先生方のご健康とご活躍、三島西中学校の発展をお祈りして、答辞とさせていただきます。

      令和二年三月十七日
                      卒業生代表 藤田