「明るく 強く 健やかに」 

  

四国中央市立三島西中学校

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穏やかに、凛と始業!!

2020年1月8日 10時15分

2020年西中学校始業いたしました。

体育館に穏やかな表情でしかし凛として入場してきた子どもたち。

いよいよ3学期のスタートです。

校長先生は西中の坂道でみなさんを見守る桜の木の冬の姿が大好き。

なぜに、好きなのか。

以下の式辞をぜひご一読ください。

 

 

第3学期始業式 式辞 「自分の花を咲かせよう」
2020.1.8
 冬休み中、大きな事故もなく、無事、新年・新学期を迎えられたことを大変うれしく思います。
2020年・令和2年、そして令和元年度最終学期の始まりです。
 新年・新学期のスタートに当たって、それぞれが新たな目標や志を立てたことと思います。
日々の努力の積み重ねによって、それを達成させることを願っています。
 さて、西中の正門前には、2、30メートルほどの急な坂道があります。
朝、登校する人たちは、「もう一息」と息を切らしながら坂を登っていきます、
1日の活動を終えて下校する人たちは、ホッとした明るい笑顔で坂を下っていきます。
そんな西中生の姿を長年ずっと見守ってきたのが、坂道のそばにある桜の木々です。
春に満開になれば、私たちはその木を見上げ、美しさに感動をします。
しかし、人の心は本当に身勝手で、花が散れば関心が薄れ、緑の葉が落ち葉となり降り積もったり、
時には虫がついたり、朽ちて枝が落ちたりすると疎ましくさえ感じてしまうものです。
今も、全ての葉っぱを落とし、見るからに寒くて寂しそうです。
 しかし、私は、今この時期の桜の木が大好きです。それは、国語の教科書にも載っているので、
2,3年生は覚えていると思いますが、こんな話を聴いてからです。
桜から出る色を使った染め物は桜染めと言われ、淡くて美しい桜色は洋服や着物、
スカーフなどに用いられます。
人々の心を魅了するようなこの美しい桜色は、どこから取れるのか。
開花した桜の花びらから取れると思われがちですが、そうではなく、
花が咲く前の木の幹や枝から出る色だと言うことです。
あの黒っぽいごつごつした桜の皮から、美しいピンクの色が取れるのです。
冬の凍てつく寒さに耐えた木からは、より一層美しい色が抽出されると言うのです。
そのような話を知った私は、桜の木の見方が変わりました。桜は春になれば急に花を咲かせるのではなく、
1年間かけて準備をしていきます。
そして今、寒空の下でただじっと佇んでいるように見える桜の木は、実は、冬の厳しい寒さを乗り越え、
枝や幹や根など樹木全体を桜色に染めながら、花を咲かせようとしている最中なのです。
全身全霊をかけて、枝先の花を咲かせようとしている姿が、とても強く、美しく、たくましく思えるのです。
登下校時には、是非桜の木を見上げてください。木全体が桜色になるのを感じることができます。
つぼみが大きくなり、少しずつ花開く命の息吹を感じることができます。
そして、桜の生き方に学び、自分も頑張ろう、苦しいことに決してくじけないぞと強い気持ちを奮い立たせ、
自分自身を鍛え、伸ばしてください。
努力の日々を継続すれば、いつか必ず桜のごとく花開きます。3年生は進路実現、
1,2年生は先輩や最上級生の自覚と言う美しい花を咲かせる3学期にしてください。