入学式学校長式辞
2018年4月11日 07時08分平成30年度三島西中学校入学式
学校長式辞です。ご一読ください。
平成30年度四国中央市立三島西中学校入学式 校長式辞
西中名物である校門の桜並木は、入学を待ちきれない新入生の皆さんの思いのごとく、
例年よりも早い満開となり、今日は爽やかな新緑のアーチで迎えてくれました。
このような良き日に、四国中央市議会議員の皆様をはじめ、
多数のご来賓の皆様並びに保護者の皆様のご臨席を賜り、入学式を挙行できますこと
心より厚く御礼申し上げます。
98名の新入生のみなさん、本校への入学おめでとうございます。
先ほど、担任の先生から一人一人の名前を呼ばれ、背を真っ直ぐに伸ばした姿勢、
しっかりと返事をした頼もしい姿は、まるで、鮮烈なメジャーデビューを果たした大谷翔平選手のように、
中学生として立派なスタートが切れていると嬉しく感じました。
皆さんの入学にあたり、このようなお話をしたいと思います。
昔、有名な師匠のところに弟子の一人が相談にきました。
「勉強や運動など、もっと自分が伸びるためにはどうすればよいのでしょうか」と。
「それならば・・」と師匠は、弟子の前でお茶を用意し、弟子の茶碗にお茶を注ぎ始めました。
しかし一杯になっても、まだまだ注いでいます。お茶は、茶碗からあふれてテーブルにこぼれ、床までこぼれました。
弟子は、「もうおやめください。お茶はあふれております。もう茶碗には入りません」と言いました。
その言葉を聞いて、師匠は、「よくぞ見てとった。お前についても同じことが言える。
私の教えを得ようとするならば、まず頭の茶碗を空にしなさい」と教えを授けました。
自分の頭の茶碗を空にすることとは、何を意味するのでしょう。
それは、「素直な心」でいることなのです。
素直さは学びの原点。
人の助言を素直に聞き、それを消化できる人は勉強でもスポーツでもグングン伸びていきます。
これからの中学校生活では、皆さんを伸ばしてくれる宝物が、どんどん降り注いできます。
入学を機に、これまでの自分の茶碗を空にして、宝物をしっかりと受け止められるよう
「素直な心」を大切に、充実した中学校生活を送ってください。
終わりになりましたが、保護者の皆様に一言ご挨拶を申し上げます。
本日は、大切なお子さまのご入学、本当におめでとうございます。
私たち教職員は、生徒の限りない可能性を信じ、生徒の力を最大限伸ばすよう、
全力を挙げて教育活動に邁進する覚悟でございます。
三島西中学校の教育方針にご理解の上、なにとぞ、ご協力をお願い申し上げます。
今日より明日、明日より明後日と、 一人一人の生徒が、
そして三島西中学校が着実に前進していくことをお約束して、式辞といたします。
平成30年4月10日
四国中央市立三島西中学校長 酒井 学