卒業証書授与式 校長式辞

2019年3月15日 20時25分

平成30年度卒業式 式辞です。ご一読ください。
H31.3.15

 

 
数日前から週間天気予報を見て不安を感じていましたが、
今朝は西中スローガン「心のありかは青空」を卒業生のために演出するかのごとく、
見事に雲一つない爽やかな晴天となりました。
この良き日に、四国中央市議会議員の皆様をはじめ、多くのご来賓の皆様のご臨席のもと、
第43回四国中央市立三島西中学校の卒業式がこのように盛大に挙行できますこと、
心よりお礼申し上げます。
また、卒業生の保護者の皆様、9年間の義務教育が本日をもって修了いたします。
保護者の皆様の喜びもひとしおのことと存じます。
お子様の中学校ご卒業、誠におめでとうございます。心よりお喜び申し上げます。

そして、未来に旅立つ101名の卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。
私自身も校長として3年前に赴任し、皆さんとともに有意義な3年間を過ごし、
皆さんの素晴らしさを目の当たりにしてきました。
全国の中学校は約1万校余り。この西中学校は1万分の1校にしか過ぎませんが、
皆さん一人一人が、全国に誇れる唯一無二の学校にしてくれたことを誇りに思います。

江戸時代後期、現在の山口県の片田舎に「松下村塾」という学校がありました。
その門下生には高杉晋作、久坂玄瑞、桂小五郎後の木戸孝允、伊藤博文、山県有朋…、
時代を動かした人たちが学んだ場所であり、明治維新後に大臣になった人を10数名も排出しました。
しかし、この学校は決して優秀な人を集めたわけではなく、農民の子供、商人の子供、
武士の子供、片田舎の若者が集まった集団から凄い人たちが出てきている「奇跡の学校」なのです。
この「松下村塾」を開き、多くの立派な若者を育ててきた吉田松陰先生の教えは、
「お前は何のために生まれてきたのか」
「お前の生まれてきた役割は何か」
ということを、教えたというよりは気付かせてあげたということです。気付くために大切なことは、
 「至誠を貫くこと」
「至誠」とは、普段やらなければならないことを、真剣に、本気で、手を抜かず、誠意を持ってやることであり、
これを続ければいつか自分の役割が必ずわかると教えています。
「君たちは何のために生まれてきたのか」
「君たちの生まれてきた役割は何か」
 皆さんは、この西中学校で吉田松陰先生のごとき内田賢雄学年主任をはじめ、
多くの先生方から教えて頂いた「至誠」を貫く生き方から何を学び、この3年間で、
どのような答えを出すことができたでしょうか。

 今日、皆さんは平成最後の中学生として卒業し、それぞれの道を歩みます。
私の願いは、これから始まる新しい世の中を少しだけ動かせる「凄い人」になって欲しいということです。
「凄い人」とは、どんな時も、何があっても、自分の生き方を貫き、その圧倒的な存在感によって周りが変わっていく人のことです。
この西中学校で人を大切にし、力強く生き抜くことを極めた皆さんだからこそ、必ずなれると信じています。
日本を支え、ふるさとを支える重要な一員として、一層の成長・成功されますことを心からお祈りし、本日の式辞といたします。