校長式辞。

2020年3月18日 18時24分

近藤校長先生から『2つの宿題』

今の私たちが、心に留めおきたいこと。

これは、大人の私たちにも響くお話です。

今正に大切にしなければならないこと。

 

しっかりと目を上げ、心で聴く、卒業生を誇りに思います。

掲載しておりますので、ぜひ、

ご一読ください。

 

 

 

卒業生答辞 想起、感謝、感動

2020年3月18日 15時01分

「答辞」

 桜の花が待ち遠しい季節になりました。本日、このよき日に私たち103名は三島西中学校を卒業します。先生方、在校生の皆さん、私たちのためにすばらしい卒業式を開いていただき、ありがとうございます。そして、保護者の皆様、わたしたちのためにご出席いただき、心よりお礼申し上げます。
 三年前の春、私たちは期待と不安を抱えながら、ぴかぴかの赤ナップと大きな制服に身を包み、入学式を迎えました。その日から三年間、あっという間に月日が流れ、その中でたくさんのことを経験しました。
 西中学校での生活にもまだ慣れていない入学十四日目に行われた初めての西中体育祭。先輩方の「行進賞を取りたい。」という強い気持ちや西中体操などの競技での団結した姿を見て、私たちも先輩方に少しでも追いつこうと精一杯声を出し、必死に行進や競技を頑張りました。
 そして、二年生になり、私たちにも「後輩」という存在ができました。いろいろな場面で「先輩らしさ」を見せられるようにするにはどのようにすればいいだろうかと、一人一人が真剣に考えたことを覚えています。
 三年生になって、西中学校を引っ張っていく存在としての、自覚と責任の重さを感じました。最後の総体では、今まで支え続けてくれた顧問の先生や保護者の方への感謝の気持ちを胸に、これまで苦しいことや辛いことを一緒に乗り越えてきたチームメイトを信じて臨みました。練習では思うようなプレーができなかったり、スターティングメンバーに入れなかったりと、悔しい思いをすることもありました。しかし、チームメイトが「一緒に頑張ろうや。」と声を掛け、支えてくれたおかげで、本番では自分のプレーを十分に発揮することができました。
 各部での成績は様々でしたが、一人一人の最後まで諦めず戦ってやるという強い気持ちを各会場、そして後輩たちに見せることができたと思います。
 部活動が落ち着いたときにあった、大洲青少年交流の家での宿泊研修。仲間と助け合いながら行ったカヌー体験、音楽にのって一時間踊ったエアロビクス、心を落ち着け、自分を見つめた座禅体験、各クラスの個性あふれるキャンドルサービスでの出し物など、とても楽しい二泊三日でした。学級や学年のみんなとの絆が深まり、協力することの大切さを改めて感じることができました。
 そして、二学期の大きな行事、体育祭では、最上級生としての力一杯の姿を見せようと努力しました。各クラス全員でつないだ「アオハルリレー」や仲間と声を出し合い、励まし合ったムカデ競走など、三年生全体での団結力を強く感じました。
 また、全校人権集会では、各クラスで人権についての劇を行い、どのようにすれば、身近な問題として、自分のこととして、考えられるだろうと試行錯誤を重ねました。私たち自身も人権劇を見てくださった方々も、人権に対する意識をより一層高めることができたのではないでしょうか。その後のグループ討議では、後輩とたくさんの意見を交わしたことで、新たな考え方を知ることができました。
 どのクラスも「最優秀賞をとりたい。」と一生懸命頑張った合唱コンクール。短い昼休みにも毎日練習を続けました。学年練習では「もっと声を出して。」と何度も怒られましたが、本番では大きな声で歌うことができました。盛り上がった「君が主役だ」やたくさん練習したダンスの発表など文化祭には楽しい思い出がたくさんあります。
 在校生の皆さん、部活動や様々な学校行事などを通して、みなさんと過ごすことができてとてもうれしかったです。そのおかげで私たちは日々充実した生活を送ることができました。ありがとう。 これからは皆さんが西中学校をつくっていく番です。「いじめ根絶宣言」を始めとする西中学校のよき伝統を守っていってください。応援しています。
 そして、時には厳しく、優しくご指導してくださった先生方。先生方からいただいた言葉の数々は私たちの宝物です。その言葉を胸に、これからもあらゆる場面で、私たちらしく頑張りたいと思います。本当にありがとうございました。
 そして、家族のみんな。私はこの三年間でどれくらい成長することができましたか。私が悩んでいるときに、相談にのって励ましてくれて、とてもうれしかったです。これからも、悩んだりつまづいたりすることもあると思いますが、そのときはそっと声を掛けてもらえるとうれしいです。その分、私が倍以上の恩返しができるように頑張ります。
 また、生徒会役員のみんな、みんなと活動した一年間は私にとって貴重な時間となりました。時にぶつかってしまうことがあったけれど、その分笑い合って、支え合って、活動することができてよかったです。ありがとう。
 最後に、三年生にみんな。みんなと過ごした三年間は、私にとって忘れることのできない最高の、かけがえのないものです。私たちは一人一人が個性豊かで、明るくて、言いたいことを素直に言い合うことができてと、他にも数え切れないほどよいところがあります。そんなよいところを伸ばし合ってきた私たちだからこそ、今日までがんばることができたのだと思います。そんなみんなと今日で最後だと思うと、とても寂しいです。もう少しこのまま一緒にいたいと強く思います。しかし、私たちは自分の道を切り拓いていくために、前に進んでいかなければなりません。その中で、苦しいことや辛いことがあるかもしれませんが、一人ではなく、三年生の仲間、みんながついているという強い自信をもってください。どんなに離れていたとしても仲間であることを忘れないでください。私はみんなと過ごせてとても幸せです。本当に、本当に、ありがとう。これからは私たちらしく夢に向かって一生懸命頑張っていきましょう。
 最後になりましたが、本日ご出席いただいている校長先生をはじめとする先生方のご健康とご活躍、三島西中学校の発展をお祈りして、答辞とさせていただきます。

      令和二年三月十七日
                      卒業生代表 藤田

メイキング卒業式!

2020年3月18日 06時02分

卒業式の準備の裏舞台。

普段ここまで見せることはありません。

あえて、今回はみえないものを公開いたします。

これも、ごく一部です。

心尽くすとは

場を整えるとは

愛を込めるとは

みんなで創りあげるとは

みえないものに、こだわるとは

 

こんな、先生方のチームから、何かを学びとってもらいたいです。

いや、すでに、西中生ならしっかりと感じ取ってくれていることでしょう。

あなたたちも、しっかりみえないところで準備してくれてたものね。

もちろん、西中の保護者の皆さんもです。様々な心遣いをまことにありがとうございました。

だから、あんなサプライズだらけの卒業式になるのだ!!

感謝の心を伝え合う、伝え切る、ほんとに素敵なチーム西中です。

 

 

 

 

 

 

卒業証書授与!

2020年3月17日 22時35分

ビデオの後、さりげなく場を整える若手の先生方、式場明転!!

式典の冒頭はもちろん、卒業証書授与!

3年1組の子どもたちの名が、

高らかに井ノ口先生から読み上げられます。

一人一人の思い出を噛みしめながらの呼名に、井ノ口先生自身もとっても感激したそうです。

しっかり応える子どもたち。

あるなあ、一人一人に西中物語。。

 

 
続いては、井原先生、思いを込めて、

3年2組の子どもたちの名を。

つながりを感じる、呼名と、返事です。

美しいなあ。。

 

 

 

 そして、3年3組。

菰田先生、一人一人を見つめながら

大切な名を読み上げます。

壇上では、もちろん校長先生、辻先生の眼差しが。

髙橋先生、喜井先生をはじめとする先生方の眼差しも、一人一人に注がれます。

一人一人に思い出と、思い入れがあります。

 

 

 

メモリー 歩んだ道上映!

2020年3月17日 22時28分

入場後、照明が落ち。

いきなりの、思い出ビデオのサプライズ。

これにも、片岡先生はじめ、3年団の先生方の愛がたーっぷりこもってます。

旧学担、木下先生、石村先生、藤井先生からサプライズメッセージも盛り込まれ、

しっとりと、子どもたちの心を満たしていきます。

 

 

卒業生、入場!!

2020年3月17日 21時21分

喜井先生の声。

「卒業生、入場!!」

凛とした体育館、温かな拍手に包まれつつ、ついに子どもたちが入場です。

先頭、卒業生を率いるは井ノ口先生。

3年1組!!いい顔してるなあ。

 

 

 

 

続いては、美しい色袴に身を包んだ井原先生が率います。

3年2組これもまた、美しく入場です。

 

 

 

 そして、3年3組を率いるは、

3年みんなの進路についてもしっかりと導いてくれた、菰田先生。

うーん。先生、子どもたち共々凛々しいです!

 

 

 

 

 

 

卒業生、登場!!

2020年3月17日 20時55分

おはよう!!

おめでとう

続々と3年生の登校です。

大切な今日の始まり。

みんな、ほんとに、よく来たね!

いい顔に、ひと安心です。

先生方みんなで、一人一人を出迎えます。

もちろん、集結は、3-1,3-2,3-3各教室にて!

担任の先生が優しく迎えます。

 

 

 

 

 

 

 

卒業の朝。。整いました!!

2020年3月17日 20時38分

あちらもこちらも、

愛のあふれる場所となっています。

君たちなら、ここに宿る人の思いがしっかり読みとることができるでしょう。

先生方、一丸となってきみたちを出迎える準備を積み重ねてきました。

 

さあ、整いました!!

来い!我が誇るべき、大切な卒業生たちよ!

 

 

 

在校生の想いをのせて

2020年3月17日 16時32分

「送辞」

暖かな日差しが、春の訪れを告げる頃となりました。本日、四国中央市立三島西中学校の卒業式を迎えられた三年生の皆様、ご卒業おめでとうございます。本来なら、この場にいるはずの、在校生二百名の思いを代表して、心よりお祝い申し上げます。

私たちの前には、いつも先輩方の姿がありました。最高学年として引っ張ってくださった先輩方の雰囲気は、とても温かいです。みんなの仲がよく、一生懸命打ち込める一人一人だからこそ、よい雰囲気なのだと思います。

体育祭では、先輩方の全力に心を打たれました。練習のときから一生懸命で、得点板の前に立って、毎日、「もっとがんばろう」と言っていた姿が、とても印象深いです。本番、一人一人が本気で取り組んでいて、輝いて見えました。特に、ムカデ競走では、みんなで声を出し、心を一つに進んでいて、先輩方の底知れない力を感じました。みんなで一つになっている姿に、とても感動しました。

体育祭で一番心に残っているのは、先輩方が最後まで声が枯れてしまうほど力いっぱい応援していたことです。ここまで全力を尽くせるのは、すごくかっこいいと思います。私たちの目標です。

合唱コンクールでは、昼休みに聞こえてくる一階からの美しい歌声に私たちも、「がんばろう」と思いました。当日、とても美しいハーモニーを響かせていて、きっとたくさんの努力をしてきたんだろうと思いました。そして何より、一人一人がとても楽しそうに歌っていました。その姿を見て、賞などは関係なく、「心を動かす」というのは、こういうことなのだと、強く思いました。

そして、先輩方は、西中のシンボルである、「いじめ根絶宣言」をつくることになったきっかけです。この、いじめ根絶宣言によって、西中学校全体の人権意識がより高まったのだと思います。そして、つくるのに関わった先輩方だからこその人権に対する強い思いが伝わってきたのが、人権劇です。すべて、先輩方がつくっていて、言葉一つ一つにとても重みがありました。劇を通して、互いに思いやった生活を過ごせているか、考えるようになりました。

また、普段の生活でも、相手のことを考えた発言をすること、思いやりを大切にすることなど、いじめ根絶宣言を守っていて、よい仲間づくりができていると思います。そんないじめ根絶宣言をこれからも守り、つなげていきます。

最後に、一つお願いがあります。新しい環境で出会った仲間に、西中のよさについて話してみてください。いじめ根絶宣言や、いろんな行事のこと、歴史ある校舎、そして、あたたかい先生とクラスのみんな。三年間、西中で経験したたくさんの思い出を胸に、新しいスタートを歩んでいってください。

部活や生徒会役員の先輩方などにたくさん支えてもらいました。そして、私たち一人一人が先輩方に支えてもらい、助けられました。とても大きい存在で、私たちも、もうその立場になるというのが想像できません。

しかし、私たちがしっかり引き継いでいけるよう、そして、より西中を盛り上げられるよう、全力で取り組んでいきます。

ご卒業おめでとうごいざます。今まで本当にありがとうございました。先輩方のご健康とご活躍を心より願って、送辞とさせていただきます。

令和二年三月十七日

在校生代表 大西

 

卒業式 校長式辞

2020年3月17日 16時29分

式 辞

2020.3.17

 爽やかな青空の下、今まさに、全身を桜色に染め、全身全霊をかけて枝先の花を咲かそうとしている桜の木々は、今日旅立っていく卒業生の姿と重なって見えます。第四十四回三島西中学校卒業証書授与式にあたり、ご臨席くださった保護者の皆様には、心からお喜び申し上げますとともに、感染症対策による様々な制約についてのご理解・ご協力に感謝申し上げます。

 卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。一生一度で令和初の卒業式は、臨時休業中で規模縮小という前例のないものになりましたが、先生たちが愛を込め、心を込めて会場を整え、生徒会長の大西さんが在校生の思いを背負って参加してくれました。このような卒業式もまた、一生の思い出になるに違いありません。

 さて、義務教育9年間の課程を修了しようとする皆さんに、私から最後の宿題をふたつ出します。今、全世界で新型コロナウィルスの感染拡大対策が講じられていますが、臨時休校中のみなさんのために、学習や娯楽など様々なコンテンツが無料提供されたり、たくさんの企業や団体が様々な支援を講じたりするなど、善意のある温かい取組が広がっています。しかし一方で、デマやそれに惑わされる人々、マスクなどを巡る買い占め、転売、詐欺や争い、そして、様々な立場の人たちに対するいじめや偏見、差別、誹謗中傷など、人々の愚かな行動が、ウイルスよりも、早く広く、人から人へ伝染し、「ウイルスより怖いのは人間だ」などという言葉を聞くと、心が痛み、本当に悲しくなります。真実を確かめずにうのみにしたり他に伝えたり、自分に利害関係が及んだ時に人を傷つけ、排除し、自己中心的な言動を取る人間の弱さや醜さ、身勝手さは、みんなが学習してきた、部落差別やハンセン病問題などの人権問題を残してきた土壌と共通のものを感じざるを得ません。困難な時こそ、人間の本質や生き様が、問われます。

先日、私は、東京にいる教え子と電話でこんな会話をしました。ある日の仕事帰り、自宅マンションのエレベーターの中で、彼女は、面識のないおばあさんと二人っきりになったそうです。おばあさんが、マスクをしている彼女を見て気遣い、申し訳なさそうな声で、「ごめんなさいマスクをしていなくて。どこに行っても無くて、ごめんね。」と謝ったそうです。彼女は、すぐさま、自分のカバンの中にあった残りのマスクを取り出し、「おばあさん、これどうぞ。」と手渡したそうです。おばあさんは目に涙を浮かべ、何度も何度もお礼を言ったそうです。そのおばあさんのうれしそうな姿がうれしかったと、彼女は私に話してくれました。皆が目に見えない恐怖に怯え、不安になる時だからこそ、私たちには、このように他を思いやる優しさや温かさが必要です。決して分断されることのない人と人との強い絆やつながりが必要です。 

臨時休校前日、後輩や先生たちに感謝を伝えるために時間を下さいと、自分たちから懇願し感動的な歌声とメッセージを届けてくれた3年生の優しさや行動力。体育祭や合唱コンクールなどで、後輩のよき手本となりながら全校の絆や結束力を強めた3年生のリーダーシップ。人権・同和教育や人権劇を通して、身に付けた正しい知識や人を大切にする心、正義を貫く生き方。混沌とした今の社会は、正に、君たちが育んできた力を必要としています。この困難や混迷を打ち破り、希望に満ちた明るい社会を切り拓く力を君たちはもっています。だから、私からふたつの宿題です。

ひとつ、今のまま生き合ってください。西中の学びを忘れず生き合ってください。

ふたつ、幸せになってください。みんな、幸せになってください。

このふたつの宿題を、生涯通して仕上げてください。

最後になりますが、保護者の皆様、3年間、西中教育へのご協力・ご支援まことにありがとうございました。そして、こんなに素敵な子どもたちと出会わせていただき、本当にありがとうございました。

令和2年3月17日

    四国中央市立三島西中学校長   近藤 寛